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研究室からMessage

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Prof

 まだ予断を許さないのかもしれませんが、約3年、ようやく落ち着いた・・・という気持ちで春を迎えています。研究室は早いもので8年目となりました。まだまだ先は長く、残りを数えると叱られそうですが、これまでの年月をステップとし、さらに飛躍していく1年にしたいと思っています。
 現在、薬理学の学生実習の真っただ中です。この実習では、鎮痛薬や催眠薬などの薬物の効果を動物や組織標本を用いて検討・観察しており、私が学生であった頃から変わらず続けています。薬理学実習として、恐らく全国どの薬学部でも、内容に違いはあるものの、ほぼ同じような実習を行っているのではないかと思います。ただ漏れ聞くところでは、金銭的なことや人手不足もあり、動物実習を諦めてシミュレーターを用いた実習にシフトしている大学も増えてきているようです。私も何度か実際にシミュレーション実習を見学させてもらいましたが、薬物投与後の血圧や心拍数の変化が、実際に動物に投与した時と同じようにモニター上に波形として現れ、アゴニスト・アンタゴニストの効果もきちんと評価できますので、当然ながら臨場感は皆無ですが、それなりに学習効果は得られるだろうなという感想を持ちました。一方で薬学部生の多くは、将来、生命に影響を及ぼす薬物に携わることになります。解剖実習をしない彼らにとって、薬理学実習は生体を扱う数少ない機会であることを考えますと、シミュレーション実習で本当に良いのか・・・と悩むところですが、背に腹は代えられないというところなのでしょうか。確かに実習の経費は研究室の運営費交付金で賄っていますので、色々と厳しいのは事実です。どこまで現状のまま実習を続けられるのか懸念もありますが、貴重な学習の機会が有益なものになるように、さらに工夫をしていく必要があると感じています。
(2023 年 4 月)

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